住宅と一緒に土地を購入するポイントとは? 失敗しない土地の選び方!
住宅を購入される際、土地と建物合わせて購入するケースは、現在70%を超えているそうです。多くの方が、「土地の事はよくわからないけど、あの辺りに住みたい。価格もソコソコだから・・・」という理由で物件を決めてしまうこともあるようです。
今はインターネットで物件情報自体は集めることができるので、その際に考えておくべきポイントや、やっておくべきことをお伝えします。
① 「どのエリアに住むべきか」を考える。
住宅購入のタイミングは、お子様の成長に合わせて・・・という方が多いと思われます。
どこの学区になるのか?周囲の施設はどういうものがあるか?スーパーや薬局病院までの距離は?というようなことを、物件情報などを見ながら確認していきます。(現地に赴くことも重要です。)
大まかにエリアを絞り込みながら、物件情報を都度収集していくことをおススメします。
② 総予算を確定する。
これは建物のみ検討していく場合も同様ですが、「土地+家」を購入した際の建築予算を考えていきます。
例えば、年収400万円くらいの世帯主であれば、住宅ローンの借入金額は2,800万円程度が望ましいと言われています。(年収の7倍までというのが目安になります。)
土地の価格は地域差が大きいためここでは詳しく述べませんが、仮に住宅費用が1,500万円とすると諸費用に300万円程度かかるため、残り1000万円+自己資金額が土地にかけられる予算となります。(厳密には、住宅部分にも自己資金は必要となるので、あくまで目安となります。)
この土地予算の中で、不動産物件を検討するべきと考えます。
③ お買い得物件を探す。
土地の価格は需要と供給で決まります。そのため、人気エリアで南向き、形状が良くて、敷地が広いような物件は、やはり高くなってしまいます。予算に合っていれば問題ないのですが・・・。
例えば、分譲地であっても南側道路よりも北側道路の敷地のほうが価格は比較的安くなります。形状も多少、歪になっていたほうが価格は下がります。また大きな土地よりも小さめな土地のほうが価格は下がります。(これは当然ですね。)
将来のことを考えると、居住エリアは優先して、敷地の部分を少し我慢、建物の設計でうまく“理想的な住まい”を実現していくことがベストではないかと思われます。
分譲(売建)住宅は、通常よりも敷地を小さめに取り、建物も小さくすることで販売価格を下げています。注文住宅の場合は、こういった少し条件の悪い敷地にもうまくプランニングできることがメリットとなります。予算内で理想的なマイホームを実現していただくために、ぜひ地域の住宅会社にご相談をしていただきたいと考えます。(不動産物件探しの手伝いをしてもらえる場合もあります。)
④ 地盤や地籍を確認する。
一般的にはあまり馴染みのない言葉になりますが、「地盤」や「地籍」も購入する前には確認しておくべき事項と思われます。
地盤については、「土地の強度」となります。その住宅を建てても、将来的な地盤沈下などが発生しないかという地耐力があるかどうかということです。これが不足している場合、「地盤改良工事」というものが必要となり、50~200万円という費用が必要となるケースもあります。せっかく最初に立てた予算計画が水の泡です・・・。
これも住宅会社に依頼すると、近くの地盤データを取り寄せることも可能ですので、住宅設計と同じタイミングで確認しておくことをおススメします。
また「地籍」とは土地の履歴、つまり以前その土地がどんな使われ方をしていたのか?あるいはもともとどんな場所だったのかということです。
例えば、 工場跡がダメだということではありませんが、場合によってはダイオキシンなどに汚染された土地だったりすることがあります。
これは物件を扱っている不動産会社に確認しておくことが必要と考えます。
田畑や沼、谷を埋め立てた土地、墓地や病院、廃棄物処分場あとなどもあります。コストだけでなく、健康などにも影響がある場合もあるかもしれませんので、自分たちが長期的に住まう敷地に問題がないかどうかを確認しておきましょう。
住宅購入は多くの方がおそらく初めてのことで、“わからないこともわからない”のではないかなと思われます。土地についても、完全に条件や価格、希望が合うものはないでしょうから、色々と事前の下調べを行うとともに、信頼できるその地域の住宅会社の担当に相談していただくことをおススメします。
良いパートナーを見つけて、自分たちでも勉強しながら、後悔のない良い家づくりを進めていきましょう!