失敗しない家づくりのために、子育て世帯の考えておくべき家づくりとは？

住宅を購入検討される理由として、「お子様が産まれた」「小学校に入学予定なので」ということがもっとも多く上げられます。小さなお子様がご家庭にいらっしゃるケースが多いため、「子育て世帯が考えておくべき家づくりとは？」を考えていきたいと思います。

子育て世帯にとって、住宅の重要な役割は何でしょうか？

「頭が良くなる」「勉強・運動ができるようにする」なども考えたいところですが、まず重要なことは「子供の安心・安全」です。

ここで、子どもたちの不慮の事故・発生場所を調べてみると・・・

1. 事故発生場所は、住居（家庭内）と道路・駐車場で約6割を占める。
2. 低年齢の子供ほど、住居（家庭内）での事故が多い。
3. 道路・駐車場は交通事故がほとんどを占める。

また子供の不慮の事故死因をみると下記の統計となります。

やはり幼少期においては、家庭内での事故の発生確率が高くなるため、“安心・安全”に配慮された住宅づくりが必要となるのです。

例えば、子供が乗り出しそうな場所に椅子や台などを置かない、コンセントに指やモノを突っ込まないようにカバーを付けておくなどは、日常の配慮やちょっとした工夫で可能です。

また設計における落下防止の配慮としては、玄関の段差を無くすことや階段を廻り階段とするなども検討されてはいかがでしょうか？最近では、手の指などを挟まないようなドアなどもありますので、工務店や設計士に相談をしてみることもおススメします。

余談になりますが、年齢が高くなってくると、「転落・転倒」の割合が増えてくるようです。

これは家庭にいる時間が長くなってくるからという要因もありますが、子供たちへの配慮と同様なものを高齢者にとっても必要となるようです。

子育て世帯にとっては、家の中でのストレスを貯めないことも大事！

最近は育休制度の導入やテレワークの働き方も増えているものの、比較的子育てにおいてはママの役割が大きくなってしまっています。ここで大事なことは子育てママのストレスを貯め内容にするということにも触れたいと思います。その上で、お子様とのコミュニケーションを育む工夫をしていきたいですね。

子育てママのストレス度合いは、アンケート調査によると「とても感じている」とお答えの方がもっとも多く、47.7％でした。さらに46％のママは「少し感じている」とお答えになられました。ほとんどの子育てママがストレスを感じながら生活しているのです。育児はもちろん、家事に仕事にママの毎日は忙しく、ストレスが溜まっていくのでしょう。

子育てママにとっては、毎日のストレスを軽減することも重要です。毎日繰り返される育児や家事のストレスを少しでも住まいの工夫で軽くしていきましょう。例えば、リビングにおもちゃなどを適当に収納できるスペースを作ると、散らかっていてもサッと片づけることができます。

洗濯や掃除なども家電製品をうまく活用することで、時短とストレス軽減をはかれるのです。

（もちろん、子育てパパが活躍することは重要になりますが・・・。）

子育て世帯に必要なのは親子のコミュニケ-ションの時間。

ご自宅においては、子どもたちがママと過ごす時間は多くなります。お子さまが豊かな情緒を育んでいくためには、ママの関わり方（コミュニケーションの取り方）は重要です。

幼少期と小学校低学年、高学年へと育っていく中で、お子さまとママとの関わり方も変わってきます。そのための工夫を住まいづくりにも取り入れていければ良いですね。

幼少期は、パパママや兄弟と同じ部屋で寝られるように大きな部屋を子供部屋兼寝室としておき、子供が成長して来たら、部屋を区切って子供部屋に変更していける設計とする。

高学年になっても勉強などはリビングで行う子が多いようですが、きちんと自分と向き合う時間をつくれるように子供の部屋は確保する。（でも気配を感じられるように、ドアに灯り窓などを入れる）

これも色々な工夫が出来るかと思いますので、相談してみましょう。

子育てにやさしい住まいづくりとは？

子育てにやさしい家づくりのポイントをまとめてみました。

小さなお子さんが、のびのびと暮らせる工夫を！

ハイハイやよちよち歩きの赤ちゃんたちは思いがけない行動を取るものです。そのための安全配慮・工夫を住宅会社と相談していきましょう。

ママたちが子供たちと一緒に暮らせる時間を持てるように！

多くのお宅では、子供はママと一緒に過ごす時間が一番長くなります。そのコミュニケーションを取る時間をママも健やかに、安心して過ごせるような配慮を住まいづくりに取り入れましょう。

心が豊かになる工夫を住まいづくりに！

成長とともに増えるお子さんの絵や写真を展示するスペース、一緒にガーデニングや家庭菜園を楽しめるような工夫があれば、家族のコミュニケーションにも一役買いますね。こういった工夫がお子様の心を豊かにしていきます。

毎日の暮らしの時間の中で“住まい”は、お子様が成長していく暮らしの中で大変大きな役割を持っています。家づくりの中に色々な工夫を取り入れて、毎日の暮らしを充実させていきましょう！