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失敗しない家づくりとは?まずは何から始めればよいかを考える。

「子供ができたから、今のアパートだと手狭になるし、マイホームを検討しよう!」となったときに、まず何から始めればよいかわからないという方がほとんどかと思います。

その時に考えなくてはいけないこと、知っておきたいことを順番にお話しします。

 ① “こんな家に住みたい”という夢を描く

家づくりに必要な家族の相談(家族の想いのバランスを取る)

「マイホームが欲しい」と考え始めたときに、多くのお客様が具体的にそのように進めていけばよいかわからないというのが現状です。ただ漠然と、モデルハウスに足を運んでも、「いいな、豪華だな」とかは感じられても、何を見たり、聞いたりして良いかわからないというのが現実ではないでしょうか?

まずはご家族の中で、「どういう家に住みたいのか?」「家づくりの中で、何が必要・重要なのか?」という相談を行っていきましょう。

「良い家づくり」とは、住まわれる方皆様の考えや想い、予算などの状況のバランスを取っていくことです。ご主人と奥様でも、当然優先するものは変わってきますし、これが2世帯住宅などで同居される場合には、もっと色々な意見が出てくることでしょう。また将来的な家族構成(子供の人数の増加など)も考えていかなくてはなりません。

まずは、家に対してのそれぞれの思いを全員で語っていくことが重要です。

「こんな家に住みたい!」というイメージ(夢)を持つことが大切。

また「自分たちが住みたい家」のイメージを膨らましていきましょう。

「好きな外観デザインは、あんな感じが良いな。」

「耐震とか太陽光発電とか、災害対策に必要だな。」

「子供部屋は2部屋欲しいけど、小さいうちは同じ部屋で遊ばせたい。」

など“自分たちの家に対する具体的なイメージ”を固めていきましょう。

家づくりのどこに重きを置くかを考える。

家族の中で相談を行ったり、夢を語ったりしていくと、「自分たちの家において、重要な点(優先順位)が出てきます。その重要だと考えるところを中心にバランスを取っていくことが”家づくり“の中で重要となるのです。

情報収集をする。

まずはそのための情報収集を行っていきましょう。幸い現在では多くの情報をインターネットや住宅に関する情報誌などで調べることが出来ます。またご友人の経験談を聞いていくことも良いと思われます。(建てられた人の意見は非常に参考になります。)その上で、モデルハウスに行ったり、現場見学会をやっていれば覗いてみても良さそうですね。

そういって多くの情報に触れていくことが、皆様の良い家づくりのための“材料”となるのです。

家づくりのスケジュールを知る

家づくりのスケジュール(相談~プランづくり~契約~着工~引渡)

「家づくりにどれくらいの時間がかかるの?」

ということを把握していきましょう。

一般的な木造住宅の工期(着工~お引き渡しまで)は、約3カ月程度です。(天候や気候、時期によって前後します。)

そして、着工する前までに「建築確認申請」という書類を行政機関に提出し、許可をもらわなくてはなりません。この書類を提出するために、契約した施工会社とお客様でプランや仕様などの詳細な打ち合わせを行います。この書類作成から許可までの期間が、約1~2か月となります。

そして商談を始めてから契約するまでは、約1~3か月程度と言われています。

家づくりの期間は、おおよそ半年程度はかかってしまうのです。

自分たちの入居したいタイミングと合わせる。

その上で、自分たちの入居したいタイミングに合わせて、家づくりのスケジュールを検討していきましょう。(逆算していきましょう。)

例えば、お子様が小学校に入学されるケースを考えてみると、入学式が4月だとすると余裕を持って、2月末までには入居したいなと考えます。

そうすると住宅会社としては、年末・年始も挟んでしまうので11月末には着工したいところです。10月に契約するスケジュールとすると、8~9月には遅くとも住宅会社との相談をスタートさせなくてはなりませんね。

税制優遇措置などを考える

契約や完成引渡、入居するタイミングによって、活用できる税制優遇の内容が変わったりしてきます。

住宅ローン控除制度については、年末のローン残高に対しての優遇となりますので、引き渡しが12月末のほうがこの対象となるローン残高は大きくなります。住宅に関する税制優遇制度や補助金の情報をきちんと把握していきましょう。

③ 住宅の建築予算を知る

建物本体以外にかかる費用(付帯工事・諸費用・別途工事)

「住宅を建築した場合に、どういった費用がかかるのか?」を把握していきます。

住宅を建築する際にかかる費用は大きく分けると3つあります。

(ア)建物+付帯工事

建物そのものの工事
  • 仮設・基礎
  • 柱・屋根・外壁
  • サッシや雨戸
  • 断熱材・床・壁・天井
  • コンセント・電気配線
  • バス・洗面・キッチン等設備
  • 床暖房工事
  • 造作家具
  • 太陽光発電システム
付帯工事
  • 電気・ガス・給排水の建物への引き込み工事

(イ)諸費用

  • 印紙代
  • 確認申請費用
  • 登記費用
  • 各種税金(消費税や取得税)
  • 仮住まい・引越し
  • 地鎮祭・上棟式の費用
  • 住宅ローンに関わる諸費用、
  • 火災・地震保険等

(ウ)別途工事

  • 解体工事
  • 外構工事
  • 照明・カーテン
  • 空調・換気工事
  • 基礎補強(地盤調査後に補強工事が必要な場合があります。)

総費用を予算とする

おおよそですが、ア)の建物+付帯工事費用に対して約25%~30%程度の費用が、イ)諸費用+ウ)別途工事費用を予算として見ておかなくてはなりません。

ウ)別途工事については、敷地状況やお客様の要望によって変わってくる費用となります。

総予算=ア)+イ)+ウ)として計画していきましょう。

請負契約金の支払い方法(タイミング)

また住宅会社に建築費用を払うタイミングも理解しておきましょう。

通常、契約時に請負金額の30%・中間(着工)時に請負金額の40%・引き渡し時に残金の3回程度に分けて支払いを行います。

(住宅会社によって、この規定は変わります。)

お引き渡し時に一括となっていないのは、住宅建築の工期は長く、住宅会社側もお客様にいただいた代金で部材購入や職人への支払いを行い、会社を運営していく費用に充てていくためです。

ただし、多くのお客様が建築費の大部分を住宅ローンの借入金で請負契約金の支払いを行いますが、金融機関の多くが工事終了(完工)後の登記申請・許可をもって“金銭消費貸借契約”をお客様と行い、住宅ローンの借入金額がお客様に入金されます。

そうすると、上記の支払いタイミングとのズレが生じてしまうのです。

この場合、金融機関によっては“つなぎ融資“を行い、支払いのタイミングを合わせたりしていきますので、住宅会社・金融機関に相談を行っていきましょう。

また、諸費用に該当する部分については現金でお支払いを行っていかなくてはいけないものもあります。(住宅ローンの借入対象に含まれないものなど)

お客様のほうで、ある一定の現金を準備しておくことも必要となります。

自己資金(貯蓄)をすべて予算の中に組み込むのではなく、余裕を持った資金計画を立てていきましょう。

「失敗しない家づくり」を行うためには、まずどういう家を建てたいのかを家族で話し合いながら、情報収集を行い、イメージを固める。また建築のスケジュールを入居したいタイミングに合わせて進めていく。また資金計画は総予算で検討していく。建築費用を支払うタイミングも考えて費用面の計画は余裕を持って立てていく、ということが大事になります。

さあ、色々な住宅会社のモデルハウスを観て、家づくりを愉しんでいきましょう!

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